この前にHDDからSSDへと換装したノートパソコンのCPU交換にチャレンジしてみました。
1. 目的
さすがにあの名CPU Sandy Bridgeといえども搭載しているCPUはモバイル用のCore i5 2410M。2コア4スレッドでは動作に限界が見えてみたのでいっそのこと搭載CPU4コア8スレッドへ交換してみました。また、交換前後でのCinebench R15のスコアの比較も行いました。
2. 交換先のCPUについて
交換先のCPUはCore i7 2670QMです。これを選んだ理由は交換できるCPUの中から4コアで価格がもっとも安かったからです。ヤフオクにて5,000円程度で購入できました。
3. 交換前後でのCinebench R15スコアの比較
Cinebench R15(Multi) | |
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交換前(Core i5-2140M) | 211 cb |
交換後(Core i7-2670QM) | 424 cb |
CPUの交換前後で2コア4スレッドから4コア8スレッドへと倍になったことでCinebenchのスコアが2倍になったことが確認できました。
4. 懸念点
そもそもノートパソコンのCPU交換はメーカーが想定していることではないためさまざまな懸念点が確認されました。
1.BIOS画面でCPUのクロック周波数が正しく表示されない。
BIOS画面ではIntel(R)Core(TM)i7の表記は正しいがCPU速度は2.7 GHzと表示されているが実際は2.2 GHzである。2.7 GHzというのはこのノートパソコンの上位機種LL850/DS6BのCore i7-2620MのCPUクロック2.7 GHzが表示されていると考えられます。
2.CPUのターボブーストが正常に機能しない
一番やっかいな問題。i7-2670QMは定格2.2 GHz、ターボブースト時最大3.1 GHzという仕様になっている。しかし、Cinebenchのベンチマークテスト中やCPU-Zで強制的にCPUの使用率を100%としたとしても最大2.6 GHzまでしかクロックがあがらなくなっている。これは、メーカーBIOSによる電力制限により最大パフォーマンスを発揮できてないと考えられる。
3.CPUの発熱問題
CPUの交換前後でTDPが35 Wから45 Wに増加した。ノートパソコンの構造上、CPUの廃熱の処理が難しいのでTDPが10 W増加するのは大きな影響が出る。実際、CPU-Z等でCPU稼働率を100%としたとき、交換前は70℃前半で安定したのだが、交換後は、最大瞬間90℃を超えた場面があったので廃熱が追いついてないと考えられる。しかし、サーマルスロットリング機能が働いているわけではないので大きな問題ではないと考えられる。
5. まとめ
ノートパソコンのCPU交換してみましたけどなんか微妙な結果になってしまいました。っということでこのパソコンを置き換えるように新しくパソコンを組みました。続きはこちら