1年間の大会運営を通して行ってきたことのまとめと今後の目標についてまとめたいと思います。 ただし、あくまでこれば僕自身の見解であって運営の総意ではないことに留意していただきたいです。
1. 参加者の推移
2022年度から2024年度にかけて参加者平均は急速に拡大し、3年間で65人から151.2人へと約2.3倍に成長しました。 成長率は2022→2023年度が+68%、2023→2024年度が+38%と高水準を維持していましたが、2025年度はほぼ横ばい(前年度比99.6%)となりました。
表1 年度別参加者平均推移
| 参加者平均 | 対前年度比 | |
|---|---|---|
| 2022年度 | 65.0 人 | - |
| 2023年度 | 109.2 人 | 168% |
| 2024年度 | 151.2 人 | 138% |
| 2025年度 | 150.6 人 | 99.6% |
回別の参加者推移を見ると、9月開催の第3回大会で過去最高の171人での開催となりました。 また、1月開催の第5回大会では参加者が落ち込んでしまっており、124人での開催となっています。
表2 前年度と今年度の参加者数比較
| 今年度参加者数 | 前年度参加者数 | 参加者増減 | |
|---|---|---|---|
| 第1回(5/18) | 148 人 | 148 人 | ±0 人 |
| 第2回(7/20) | 154 人 | 163 人 | -9 人 |
| 第3回(9/14) | 171 人 | 140 人 | +31 人 |
| 第4回(11/16) | 156 人 | 164 人 | -8 人 |
| 第5回(1/11) | 124 人 | 141 人 | -17 人 |
| 平均 | 150.6 人 | 151.2 人 | -0.6 人 |

第5回の参加者減少については上のグラフによると福島県内・福島県外ともに参加者が減少していますが、福島県外からの参加者が半減している要因が大きいと考えられます。 こちらが開催時期が1月とのことから、冬季の天候による参加断念が理由として挙げられると思われます。 (補足になりますが、会津からの参加者も第5回は他の回と比較して減少しています。)
2. ポイント分布
2025年度の福ちゃんポイントの集計対象人数は300人でした。 福ちゃんポイントの度数分布表とヒストグラムは以下になります。
表3 2025年度ポイント集計
| 階級 | 度数 |
|---|---|
| 1~20 | 110 |
| 21~40 | 64 |
| 41~60 | 44 |
| 61~80 | 41 |
| 81~100 | 21 |
| 101~120 | 8 |
| 121~140 | 7 |
| 141~160 | 2 |
| 161~180 | 2 |
| 181~200 | 0 |
| 201~ | 1 |

グランドチャンピオンシップ出場権獲得となるTOP48のボーダーラインは78ポイント、シード権獲得となるTOP16のボーダーラインは107ポイントでした。 昨年度と比較するとTOP48ボーダーラインは同等(79ポイント)、TOP16ボーダーラインは若干の下降(115ポイント)となっています。 TOP16のボーダーラインの下降は本年度はサテライト大会によるポイントの加算がなかったことが要因と考えられます。
シード権獲得となるTOP16のボーダーライン到達している選手の特徴とTOP48のボーダーライン到達している選手の大会結果の比較を行いました。




まず、最大の差となっている箇所は最高成績の上振れ経験の有無になります。 TOP16選手のうち、15人が3~4位以上(50pt以上)を最低でも1回以上経験しているのに対して、TOP17~48選手では最高が5-8位どまりが5人、9-16位どまりが12人となっています。 優勝・準優勝・3位・4位入賞級の爆発力がTOP16入りの最大の分水嶺となっていることがわかります。
加えて、成績分布の構造が根本的に異なることが挙げられます。 TOP16選手は全スコアの34.4%が25pt以上(16位以内)となっているのに対して、TOP17~48選手は19.7%にとどまっています。 逆に3勝3敗である14ptはTOP16選手が16.1%であるのに対してTOP17~48選手は28.0%と最多の割合となっており、安定した3勝3敗の成績では上位帯には届かないことが明確になっています。
3. 2025年度活動報告
2025年度の活動方針として参加人数増加を見越した大会運営・データ集計作業の効率化を上げていました。 2025年度に実施した内容について報告いたします。
3.1. PokemonTCGJPDeckViewer開発
デッキ集計作業効率化のために、PokemonTCGJPDeckViewerというツールを開発しました。
デッキ集計作業効率化のためにデッキコード入力でレシピの画像の一覧が見られるものを作ったので使いたい方はどうぞhttps://t.co/icvkknsq90 pic.twitter.com/N3pKdrKJcp
— ゆづき (@yuzuki0371) 2025年7月20日
こちらはポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイトで発行したデッキコードを入力することでデッキレシピの画像を一覧で表示するツールになります。 複数のデッキコードの一括入力に対応しており上記ポストのように複数のデッキレシピ画像を一括で表示することが可能になっています。 また、簡易的ですがデッキ集計機能もついているのでデッキ分布集計作業の効率向上に寄与しています。
3.2. Geminiを使用したデッキ名自動生成
デッキコードから採用カードと枚数を取得してGeminiに与えることで、採用カードの特徴を反映したデッキ名を生成するようにしました。 直近ではGemini 3 flashのモデルを使用していますが、今後はより高性能なモデルがリリースされた際にはそちらに切り替えていく予定です。 ある程度の精度は出ていると思っていますが、最新カードの情報が反映されていないので、一部のデッキ名の生成がうまくいかない場合があったり、オーガポン系統のデッキのように多くのポケモンが採用されているデッキの場合はデッキ名がいい感じに生成されてない場合を確認しているのでこのあたりは今後のモデルのアップデートやプロンプトの調整で改善していきたいと思います。
3.3. ゆづき式スイスドローシステム更新
福島グランドチャンピオンシップから更新後のゆづき式スイスドローシステムを使用しました。
大きな改善ポイントとして、オンラインペアリングの表示速度の改善が挙げられます。 今回の更新でフロントエンドのデプロイ先をGoogle Apps ScriptからCloudflare Pagesに変更したことによって表示速度の大幅な改善が実現できました。 また、APIの改善も実施しており、終了しているラウンドのデータについてはキャッシュ化を行うことで、APIのレスポンス速度の改善も実現できました。
加えて、抽選のアルゴリズム更新も実施しました。 これまでは全体で再抽選を繰り返しで、ペアリングの条件を満たすまで抽選を繰り返す方式でしたが、更新後は条件を満たしていないペアリングを含む勝ち点のグループのみを再抽選する方式にすることで、抽選の効率化を実現しました。 また、特定の勝ち点グループのみを再抽選する機能も追加実装したため、万が一のトラブル発生時にも範囲を限定して再抽選を行うことが可能になりました。
バックエンド側をGoogle Apps Scriptへデプロイしていた時代のコードについてはリポジトリをアーカイブ化してGitHub上に公開しています。
3.4. Claude Code活用
前述の開発等の他、システムの保守作業にClaude Codeを活用しました。 例としてライブラリのバージョンアップに伴うコードの修正作業や、ツールチェインの置き換えに伴うコード修正等もClaude Codeを活用して効率的に適用を行いました。 今後も新機能の実装や、新しい取り組み等にも積極的にClaude Codeを活用していきたいと思います。
4. 2026年度活動方針
2025年度に引き続き、2026年度も参加人数増加を見越した大会運営・データ集計作業の効率化を活動方針として掲げ、活動していきたいと思います。 具体的な活動内容については未定です。
5. おわりに
2025年度の福島チャンピオンズリーグも多くの方々のご参加・ご協力のおかげで無事に開催することができました。 2026年度も引き続き、より多くの方々に楽しんでいただけるような大会運営を目指していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。